この記事でわかること

タイピングが「なかなか速くならない」人の共通点

タイピング練習をしているのに上達しない——そういう相談を、プログラミング教室の現場でもよく受けます。原因を見ていくと、ほぼ決まって同じパターンがあります。

これらは練習量の問題ではなく、「練習の質」と「順序」の問題です。正しい順番で取り組めば、短期間で体感できるほど変わります。

ステップ1|まずホームポジションを完全に染み込ませる(1〜2週間)

タイピング上達の土台は、すべてホームポジションにあります。ここを飛ばして速さを求めても、必ず壁にぶつかります。

ホームポジションとは:左手の人差し指を「F」キー、右手の人差し指を「J」キーに置いた状態。FとJのキーには突起(でっぱり)がついており、見なくても位置がわかるように設計されています。

各指の担当キーは以下の通りです。

練習法:最初の1〜2週間は「速さ」を一切意識しない。ホームポジションに指を置き、画面だけを見て、担当の指でゆっくり正確に打つ。1日10〜15分、これだけでOKです。

ステップ2|「正確さ」を最優先に練習する(2〜4週間)

ホームポジションに慣れてきたら、次は正確さ(ミスをしない)を最優先にした練習に移ります。

よくある誤解は「速く打てるようになれば正確さはあとからついてくる」というもの。実際は逆で、正確に打てるようになってから速度を上げるのが最短ルートです。

この段階での目標指標(目安):

おすすめの練習内容:

ステップ3|速度を意識した練習に移行する(1ヶ月〜)

正確さが安定してきたら、はじめて速度を意識します。ここで大切なのは「指が次のキーを先読みして動き始めている」感覚を育てること。プロのピアニストが次の音を先読みしているのと同じ仕組みです。

速度アップのための具体的な方法:

年齢別・レベル別の練習時間の目安

毎日続けることが何より重要です。1時間を週1回やるより、15分を毎日続けるほうが圧倒的に上達が早い。これは現場で何度も確認している実感です。

子どもが飽きずに続けるための工夫3つ

小学生のプログラミング教室でタイピングを教えていて気づいたことがあります。子どもは「タイピング練習をしなさい」と言われてもなかなか続きません。でも「好きなゲームをやりながら」「目標タイムを設定して」「成長が見えると」——自分からやり始めます。

週間練習スケジュールの例(初心者向け)

大切なのは「毎日机に向かう習慣」そのものです。最初は短くていい。とにかく続けることが最大のコツです。

タイピングはAI時代の「そろばん」だと思っている

音声入力が普及して「もうタイピングはいらない」という声もあります。でも現実は少し違います。オフィスで周囲に人がいる状況、学校で30人が同じ教室にいる場面、会議中や公共交通機関の中——こうした場所では、声に出してAIに指示を出すことは難しい。

かつてそろばんを習った子は、電卓がない状況でも暗算スピードが落ちませんでした。タイピングも同じ構造だと思っています。音声入力できる環境では差が見えにくいけれど、できない状況になったときに、タイピング技術の有無がそのまま作業効率の差になって出てくる。

だからこそ、子どものうちにしっかり身につけておく価値があります。

TripTypeで今日から練習を始めよう

ここまで読んでくれた方は、すでに「やってみよう」という気持ちがあるはずです。あとは始めるだけ。

TripTypeは、子どもから大人まで使えるタイピング練習アプリです。ホームポジションの確認から速度測定まで、この記事で紹介したステップをそのまま練習できます。スコアが記録されるので、成長の実感も得やすい設計になっています。

まず今日、5分だけ試してみてください。最初の一歩が一番大事です。


篠崎友寿 / 門司港BONGO・TripType運営