「うちの子、AIに仕事を奪われないかな」という不安、正直に言います

親御さんから、こういう声をよく聞きます。「ChatGPTとか、AIとか、子どもの将来が心配で…」。気持ちはすごくわかる。ぼくも同じ立場なら同じことを考えると思います。

ただ、現場で子どもたちと一緒にいると、少し違う景色が見えてきます。門司港でプログラミング教室を月2回やっていますが、AIに「奪われる」感覚より、AIを「使いこなしていく」感覚を自然に身につけていく子どもを、何度も目撃しています。

そこで今日は、難しい話を抜きにして、今の親御さんに一番伝えたいことを書きます。

AIは「文房具」だと思ってください

突然ですが、鉛筆を怖いと思う親御さんはいますか?「うちの子が鉛筆を使いすぎて、自分で考えなくなるんじゃないか」と心配する人は、たぶんいない。

ぼくは、AIもそれと同じだと思っています。鉛筆が「書く」という作業を助けてくれるように、AIは「考える・まとめる・調べる」という作業を助けてくれる道具。特別なものじゃない。現代の文房具です。

じゃあ、鉛筆の時代に親御さんが子どもに何を教えたか。「正しく持って、丁寧に書く」という道具の使い方ですよね。AI時代も、本質は同じです。道具をどう使うか、を教えることが親の仕事になっていく。

現場で見えてきた「AI時代に強い子」の共通点

教室で繰り返し見ている場面があります。AIが何かを出力したとき、ある子はそのまま「OK」と言う。でも別の子は、画面をじっと見て「なんか違う」と言うんです。

この「なんか違う」という感覚、これが一番大事だとぼくは思っています。

AIの出力はあくまで「たたき台」です。最終的に仕上げるのは人間。だから、AIが出してきた答えに対して「これでいいのか」と問い返せる子が、これからの時代に強い。それは知識の量より、自分なりの感覚・判断力の話です。

そしてもう一つ、共通点があります。「なんか違う」と言える子は、決まって自分の言葉でAIに指示を出せる子でもある。「こういうふうに書き直して」「もっと子ども向けにして」と、自分の意図をきちんと伝えられる。

だから今すぐやるべき「たった一つのこと」

もうお気づきの方もいると思います。AIに自分の意図を伝えるには、言葉にする力が必要です。そしてその言葉を、AIに向けて入力するには、タイピングの力が必要です。

ぼくがずっと言い続けていることがあります。タイピングは、AI時代のそろばんだ、と。

タイピングも同じ構造です。音声入力は便利。でも、職場のオフィスで隣に同僚がいる中で声でAIを操作し続けるのは現実的じゃない。学校で30人が同時に声でAIに話しかけたら、教室は崩壊する。静かな会議室、電車の中、図書館——音声入力できない場面は、現実にたくさんある。

そのとき、タイピングができる子とできない子で、AIの使いこなし方に決定的な差が生まれます。

だから今すぐやるべきことは、難しいAIの勉強でも、高いタブレットを買うことでもなく、子どもにタイピングを習慣にさせることです。

地方にいても、チャンスは同じ

ぼくは門司港という、決して大都市ではない場所でこの活動をしています。でも、AIツールへのアクセスは東京も門司港も変わらない。インターネットがあれば、同じ道具が使える。

これはすごいことだと思っています。かつては「地方にいると情報が遅れる」という現実があった。でも今は、タイピングができてAIを使いこなせれば、どこにいても都市部と同じ土俵に立てる。

だから、地方にいる親御さんにこそ、伝えたい。今が一番、チャンスが平等な時代です。その入口にあるのが、タイピングという基礎技術です。

「一緒に考えよう」というスタンスで

AI時代の子育てに、完璧な正解はないと思っています。ぼくも試行錯誤しながら、現場で子どもたちと向き合っています。

ただ一つ言えるのは、親御さんが不安を持ったまま何もしないのが、一番もったいないということ。難しく考えなくていい。まず子どもの隣に座って、一緒にキーボードを叩いてみるところから始めればいい。

「AI時代に何をすればいいかわからない」という親御さんほど、実はすごくシンプルなことから動き出せます。今日から、タイピングを遊びの一つに加えてみてください。

その小さな一歩が、5年後・10年後に大きな差になると、現場にいるぼくは確信しています。

実際に練習してみよう

TripTypeには、子どもが楽しみながらタイピングを身につけられる練習コンテンツがあります。ゲーム感覚で続けられるので、「勉強」と構えなくて大丈夫。まずは一緒に試してみてください。

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篠崎友寿 / 門司港BONGO・TripType運営